医道の日本誌 2000年9月号」(一部変更) 手をつなごう!女性鍼灸師 辻内敬子 女性鍼灸師フォーラム発起人・代表 女性と子どものための女性鍼灸師グループ「ぷれる」元代表 (1995~2001年まで)地域自主グループから 私たち、女性と子どものための女性鍼灸師グループ「ぷれる」は、5年前からお互いの妊娠や出産をきっかけに集まり、始めた自主グループです。結成のきっかけは、昨年度で6年目になりましたが、毎年11月3日に「いいお産の日」として母親や助産婦などボランティアが中心となって行うイベントに参加したことです。妊娠・出産に東洋医学が効果を発揮するということが医療関係者を始め、妊婦さんにもほとんど知られていないのが残念でした。また、私たちメンバーは子ども連れの女性鍼灸師が多く、小さな子ども連れでも参加できる学習会が必要でした。そのために、月1回の定例学習会と一般向けの講習会や講演会を、東京と横浜を中心に開いてきました。 活動経過 [女性鍼灸師フォーラム」の設立] 鍼灸学会でのアンケート 学習会活動開始 フォーラムの役割 女性鍼灸師フォーラムの具体的な役割として①研究者や教育者を講師とした鍼灸師向け講習会開催②女性関連の医療情報収集・提供③女性鍼灸師フォーラム会員同士の交流をサポート④地域の行政機関や医療機関あるいは市民グループなどと地域で活動する鍼灸師や自主グループとの交流をサポート⑤産科婦人科領域の鍼灸治療テキスト作成など、以上ようなネットワーク上を人と確かな情報が行き来し、女性のだれもが安心して鍼灸治療を受けられるような社会環境を作ることは、鍼灸治療が産科婦人科領域においても国民的医療として認知される要因の一つになるものと考えています。 各地で女性鍼灸師の交流が始まりかけています。二人集まれば、日頃の臨床上の悩みが話あえます。三人集まれば更に学習意欲が湧いてきます。ぜひ、各地での交流が盛んになることを願っております。地域での勉強会を開いている方はその情報をフォーラムにお寄せください。地元では孤立しがちな一人の女性鍼灸師でも、各地の情報が手元に届いたなら治療や活動の支えになると思います。また地域グループや個人の情報が必要な方にお知らせできる機会があると思いますので、住所をご連絡ください。お互いの情報の発信と交流を考えております。今後、地域で活動するためにこの学習会とフォーラムをご利用ください。 |