第56回学習会の質疑応答を掲載しました

第56回女性鍼灸師フォーラム学習会が7月5日に行われました。

今回は、会場とWEB参加をお願いしました。その際の質疑応答(聞き取れなかったため、質問者に協力を得て、質問と回答を作成しています。ニュアンス等が異なる場合がありますことをご了承お願いします)

第一部 貝嶋先生への質問と回答

Aさんから

・本日は貴重なお話ありがとうございました。日頃、患者さんへ生活指導や養生の話を場面がよくありますが、その根拠となる新たな知識を得る「ことができました。

質問1:患者さんからサプリメントについて質問されることがよくあります。含有量などから効果が定かでないものも多いので、勧めるのが難しいと思うのですが、先生はどのようにお考えですか?

回答:サプリメントの中味(含有量など)について各社に質問をしてみたが、開示されたのは1社のみであった。故に効果も定かではない 本当に怪しい世界です…

・中には危険なものもある(特に海外製品) 健康被害が報告されているものもあり、実際に患者さんが飲む前に確認してくれたので、事前に注意できたケースもあった (フェリチンに関連するサプリ)

・市販のものがあまりにも、よくわからない内容なので、自社製品を作るに至った。Fe剤はヘム鉄(タンパク質と結合済 小腸で吸収されるので胃に優しい)を使用した。亜鉛は原価か高いので、患者さんが飲みやすい価格にした(月5000円以内)

・処方薬の方が含有率は高いが、特に亜鉛は胃腸障害(気分不快など)等の副作用も出やすいので、サプリメントを使うこともある

・サプリメントは薬ではないので、あくまでも「飲む人の責任」です。

質問2:分子栄養学など、本日伺った内容の「入門編」のような書籍はありますか? 回答「無いんですよ」とのことでしたので、ぜひ執筆して頂けるようお願いしました。

Bさんから

22:00から2:00にいかに深い睡眠が取れるかが、ホルモンに関係しているという内容について、

質問 夜勤の方などでその時間に仕事になってしまう方など「仕事をやめたほうが良いか」と悩まれる方もいる。他の時間でもグッスリ眠れば良いとか、何か良いアドバイスがあれば、教えてください。

回答:この時間に眠れないから皆に問題があるわけではない。問題ない方もいらっしゃる。たた、現実には夜勤をしているなどは(不妊の相談に来ていて問題になっている方が)多いと思います。あとは、本人がどちらを取るかですね。

 

Cさんから

質問:貝嶋先生が言われた、人間が危機的な状況にあるとき、1番最初に犠牲にするのは、生殖能力であるという点に対して、

不妊治療で、なかなか授からない時、断食をしたりして、カラダを危機的な状態にすると、子孫を残すという、本能が高まり、妊娠することがあると、また、食事もままならない難民キャンプなどでも、子どもがたくさん産まれているという状況も見聞きしますがその点はどのようにお考えになりますか。

回答:飢餓療法も体を目覚めさせる刺激療法と考えます。現在の日本の30~40代の女性が、たとえて言うなら、殴られるような刺激療法に耐えられるかと考えた時、それよりも補助療法の方が良いのではないかと考えました。そこで私は漢方やそのほかの栄養など、統合医療を勧めています。

 

第二部 小井土先生への質問

Dさんから

質問 妊娠前に鍼灸を受けたことがある方と、初めて鍼灸を受ける方で、(つわりに対する)効果や有害事象の出方に差はありますか?

回答:これまで鍼灸を受けたことがある方と、今まで鍼灸を受けたことがないけど、鍼がつわりに効くと聞いたので治療に初めて来ました、という方では、まず、鍼灸師の対応は、説明も時間をかけていきますし、おのずと違ってきます。

また、そこから発生する効果については、実際はどうなのでしょうか。わかりません。

Eさん

質問:妊娠初期に知らずに治療してしまうということがあるかと思いますが、気を付けなくてはならないことは何でしょうか

回答:鍼灸安全性ガイドラインでは、妊娠期の女性の刺激量についてはできるだけ少なくといっています。初期にはわかりにくいですが、月経に関する問診を行い、妊娠初期に該当するようなら、やはり刺激量に注意し、腹部への刺鍼を避けることだと思います。

 

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