第60回女性鍼灸師フォーラム学習会 学習会開催についての案内および講師紹介
女性鍼灸師フォーラムの学習会に参加いただきましてありがとうございます。
当日の講演時間は限られているため、講師の紹介とともに、開催のお知らせをさせていただきます。
当会の活動の一つに、お灸キャラバンの活動があります。
日本のもぐさを守るという主旨で、お灸キャラバンの活動を行っています。
お灸は、日本の文化です。日本のもぐさは、人類の宝です。
もぐさを用いた灸を、
自分自身の健康のために行いたいと考える人には、お灸が健康のために役立つものであることを伝え、利用できるように、習う必要があります。お灸の良さを伝える人、施灸の方法を教える人、そして灸で治療する人が必要です。お灸を据える灸師が増えて欲しいと願っています。
地域に役立つ医療を模索して始められた愛媛県立中央病院の「灸療による健康づくり事業」から学び、お灸が安全に普及し、私達が臨床に灸を活かすためにも山岡先生のお話をお聞きしたいと思いました。
というのは、全日本鍼灸学会の「お灸の今、現在、未来を語る」シンポジウムで、シンポジストの形井秀一先生から、愛媛県立中央病院の灸療法普及の活動の取り組みとその内容の一部が紹介されました。
そのお話は、普及のための5年間の間に
・お灸による健康づくり講演会11回、
・施灸ボランティアの育成講座48回
・健康相談および施灸指導を48回、行われたそうです。
継続は力なり!ですが、その中身は、直接灸と有害事象発生時の対処法の指導だったということです。
さらに、有害事象が発生していない、理由について
1.皮膚の状態
2.基礎疾患の有無、
3.ケロイド体質の確認
4.ステロイドなどの服薬の確認
5.患者さんの技量と親和性の確認
6.自宅施灸開始のタイミング
を考慮されたようです。
これについても、もう一度確認しながら施灸をする必要があると、私自身も思った次第です。
また、鍼灸師自身がお灸の醍醐味を実感し、お灸の適応を患者さんに伝えることも大切ということでした。
今後、私達が灸療法を行っていくためにも、地域医療の中心を担っている医師との協力が必要です。今回、灸への熱い思いと灸師へのアドバイスを、医師から語っていただきます。
皆様の灸治療の領域を広げ、一般の方にも灸の良さを伝えて欲しい、その願いがあり、灸への思いと、臨床で活用している愛媛県立中央病院の山岡傅一郎先生を講師にお招きしました。
山岡傅一郎先生の紹介
愛媛県立中央病院 漢方内科医
漢方内科主任部長、地域医療キャリア形成支援センター副センター長、
鍼灸治療室長
漢方・鍼灸全般、総合診療
日本内科学会認定内科医
日本東洋医学会漢方専門医、指導医
日本病院総合診療医学会認定医、特任指導医
救急時にも、鍼、灸、刺絡、漢方薬も用いて患者さんに対応しているお医者さんです。
鍼灸界においては、第66回全日本鍼灸学会学術大会(会場:東京大学)にて、せんねん灸のランチョンセミナーが開催され、【鍼<灸真髄】の講演を行っています。「日本だけではなく世界のために。医療のために、人類のために。お灸はもっともっと広がってほしい。」と、講演要旨がPDFで「せんねん灸の医療従事者専用サイト」に掲載されています。ぜひご覧になってください。では、お話を楽しみにお待ちください。
女性鍼灸師フォーラム 代表 辻内敬子
なお、当日は、不手際等により参加者の皆様にはご迷惑をおかけする事があると思いますが、ご了承の上ご参加頂けますよう、重ねてお願い申し上げます。
当日にWEBセミナーに入室できない場合でも後日、視聴ができますのでご安心ください。視聴アドレスは、1週間程度で送信させていただきます。
次回案内
2021年12月 冷え症女性に対するお灸の効果の研究報告会 詳細はホームページ学習会案内にてお知らせします。