小児科医から学ぶ産後ケアの質問の回答(第66回女性鍼灸師フォーラム学習会)

第66回女性鍼灸師フォーラム学習会「小児科医から学ぶ産後ケア」にご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。

講師の関和男先生へのご質問やご感想もありがとうございます。

御時間の中で出来なかった質問事項への回答をいただきましたので、掲載します。

帝王切開で生まれた子(産道を通っていない子)の腸内細菌の定着はどのような状況なのか、また経腟分娩で生まれた子のように近づくにはどんな対策をすればいいのかを知りたいです。

帝王切開で生まれた場合、母親の産道を通りませんので、そこからの細菌の定着がありません。また、もし帝王切開で生まれた直後に母親に抱っこされないと母親の皮膚の細菌叢からの定着が遅れます。皮膚の細菌叢については、帝王切開直後に母が赤ちゃんを直接抱っこして、皮膚と皮膚を触れ合うことで、定着が促されます。また、試験的には、帝王切開時にお母さんの膣液を赤ちゃんの口に垂らしてその細菌叢の定着を促すということが行われています。これによって赤ちゃんの腸内細菌が母のものに近いということはわかっています。
この方法は一般的に推奨されるところにはなっていません。

コロナワクチンについて、将来的な影響(生殖能力に影響はないのか、など)はどのようにお考えか知りたいです。

これは、動物実験でワクチン成分が投与された動物の卵巣に存在したということの心配でしょうか?

ワクチン成分は体に吸収されると血液で運ばれるので、体中どこでもまんべんなく行き渡ります。したがって、(ワクチンにマークを付けておくなど)高精度の検査をすれば、血液の届くところであれば、どこでも検出されておかしくありません。
これによる生殖能力への影響は心配しなくてよいレベルだと思います。

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