第71回産後うつはうつ病ではない 講師の中田先生への質問と回答

こんにちは、中田先生のお話を聴講された方、質問をされた方へ、回答が届いておりますので、参考にしてください。

①なかなか患者さんとの関係が深まらないと見抜けない部分であって難しいし、対話や慶弔が必要なのでしょうが、治療家として、まず、何から手をつければよいとお考えですか?アドバイスをお願いします。
回答:
患者さんそれぞれで対応が違うので、「何から手をつければよいか?」に答えるのはなかなか難しいですね。対話を通してエピソードを確認し、分析と構造化が必要です。その際、あらゆる症状には必ずそこに至るまでのエピソードがあるということです。その症状を取り除くという考え方で向き合うと全体像を診ることはできません。症状を善し悪しで考えるのではなく、その症状が出る必要があった、その人にとって必要な事が起きているという見方で観察をしながら、会話を進めていくのが重要ですね。そして患者さんが口から出す言葉にも、その言葉が出る必然性、理由があります。なぜ、その言葉を使う必要があったのか?そういう聞き方が大事です。そして、その上で、傾聴を通して共感すること。共感することで相手は受け入れられていると感じます。そのように向き合えば、自ずと今、何が必要かが見えてくると思います。
そして、関係性が深まってしまうと、バイアスがかかってしまいます。先入観をもって診てしまうようになるので、むしろ、初診で関係性が深まっていないときにいかに、しっかりと観察するかがその後に大きく影響しますね。当院でも、研修生の予診では出てこなかったことが、本診察では、本人が自ら話すことも多々あります。それは、こちらが的確に状況を把握して、必要な質問を投げかけるからです。「観察」の次に「観察」。とにかく観察ですね。挙動や声の変化、姿勢、視線、全てが大事なメッセンジャーです。

②養生の話で麦茶は陰性で×ということですか?ホットでもダメでしょうか?いままで水分補給に向いていると進めていました。白湯も冷め得たらダメですよね。
回答:
麦茶は冷薬です。温かくして飲んでも、体を冷ます生薬ですから、冷やしてしまいますよね。私は患者さんにそのように説明をしています。また、白湯とは、温かい湯のことを言いますので、冷たいものを白湯とは言いませんよね。しばらく放置していて冷めてしまった時、夏と冬でも温度は違います。ぬるいぐらいならよいですけど、冷たいものはもはや白湯ではありません。白湯の定義は、沸騰して少し冷めて飲める温度になったお湯、です。

③先生は漢方を出す際に、所見は東洋医学、西洋医学どちらもトルのでしょうか?
回答:YES。どちらか一方ではダメです。

④東洋医学で腹診が出てきましたが、やはり脈診、舌診等も併せて証を立て、漢方を出されているのでしょうか>
回答:脈診します、舌診もいたします。ただ、それらの所見はその瞬間瞬間の移りゆく変化を示していますから、変化の方向性を見極める為の情報収集活動と理解しています。処方は道具の一つですし、手技もまた道具の一つです。全ての所見は「結果として」目の前に呈示されていますので、「証」はある意味、結果の表現型ですよね。それ故、その証になるエピソードを理解し、患者さんと共有をしてからそれぞれの役割を明確にし、処方は道具の一つとしてどう利用するのかを一緒に考える。そのように考えています。

講師の中田英之先生に感謝申し上げます

 

第71回女性鍼灸師フォーラム学習会 産後うつはうつではない

2025年会員登録費5000円と第71回会員参加費2750円 合計7750円

一般参加費 4400円  学生参加費 2000円

日程は2月18日(火)PM6時30~

「産後うつは、うつ病ではない」71kai gakusyuukai

―抑鬱状態の背景を掘り下げて考察する―

講師: 中田 英之先生

高石市 泉州統合クリニック院長

(漢方内科・婦人科・心療内科・精神科・内科)

泉州統合クリニックでは、漢方治療を中心に、食養生、ヨガ、アーユルヴェーダ、鍼灸など種々の外来で本来の健康を取り戻すように診療を行っています。中田先生の治療院紹介ホームページには、「産婦人科を専攻しましたが、初経から閉経と大きく変化し、また毎月の月経周期によって常に影響を受ける女性の身体に向き合うには、西洋医学のみの診療では不足を感じていました。そこで医学部卒業後10年目から東洋医学を学ぶことで、局所の情報を繋いで身心全体を診る伝統医学の考えを取り入れる医療にたどり着きました。健康雑誌やメディアで「不定愁訴」という言葉をよく耳にしますが、不具合を持って来院される方々をしっかりと観察していきます、けっしてその症状は「不定」ではなく、辻褄があっている事がわかります。局所と全体、各診療科を繋ぐ医療、それが、泉州統合クリニックが目指す医療です」と書かれています。

著書「体と心が整う 365日の養生のすすめ」(中田英之著)があります。

ZOOM学習会とアーカイブ配信を予定しています。問い合わせ:womf@nifty.com

第63回女性鍼灸師フォーラム学習会は産後の女性に関する勉強会

第63回女性鍼灸師フォーラム学習会のご案内です

医師から学ぶ産後ケアの視点

産後の心身の不調は誰もが経験します.

初めてでも,2人目以降でも不慣れな状況に育児困難感を抱く人がたくさんいます.

妊活から産後まで家族を支える鍼灸師になるために!

産後サポートに必要な基礎知識を学びませんか?

募集を開始しました。

お振り込みは

ショップ・女性鍼灸師フォーラム (thebase.in)

今回もweb開催です。

dai 63 kai gakusyuukai
医師から学ぶ産後ケアの視点